ル・アーヴルの靴みがき

投稿者 Yumeka Roche 2014年3月8日土曜日


Le Havre 2011年

[監督] アキ・カウリスマキ
[出演] アンドレ・ウィルム、カティ・オウティネン、ジャン= ピエール・ダルッサン、ブロンダン・ミゲル

フランス・ノルマンディー地方の大西洋に臨む港町ル・アーブル。
そこにひっそりと貧しく(どころか極貧)暮らす老夫婦と、そこに現れた不法移民のアフリカの少年。
なんとかこの少年を悲願のイギリスに渡してあげようと奮闘する町の人たち。
ああ、「人間は生まれながらに善である」そんな模範のような町民さんよ、大げさでもなくサラリとした顔で皆がやってのける。

この監督はフィンランド人。外部の人間だからフランス人のイメージは私たちが持っているのと大体一緒だろう。
フランス人は労働者精神が半端ない。
「友愛・博愛・平等・自由」これを唄いながら、権利を主張する。大げさすぎると鬱陶しいくらい。革命に誇りを持っている人たち。はたからみると、さほど褒められた革命でもないのにね。

博愛精神を振りかざしても、この映画での出来事は、はっきり言ってこれは違法ですよ。犯罪ですよ。
だけれども、彼らから言わせると、こうすることが正しいのだ。
そして愛される映画となるんです。
カンヌでは、上映後、温かい拍手喝采に包まれたそうです。

テーマはどうであれ、人間が正しいと信じたことを成し遂げるファンタジーは気持ちよい。観た人には分かると思いますが、奇跡も起こるし。
そしてそれをさらりと無表情で人生を歩んでいくところが、なんだか昔の日本映画のようだった。

桜。美しいね。

☆☆☆


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