DEUX HOMMES DANS LA VILLE 1973年
[監督] ジョゼ・ジョヴァンニ
[出演] アラン・ドロン/ジャン・ギャバン/ミムジー・ファーマー/ミシェル・ブーケ/イラリア・オッキーニ/アリエル・ドンバール/ジェラール・ドパルデュー、他
懲役を終え出所した男(アラン・ドロン)と彼の社会復帰を見守る保護監察司(ジャン・ギャバン)。
序盤からゆったりと話は進んでいくのとは裏腹に、ラストシーンの素早さ、あっけなさにはショックが大きい。
足を洗い真面目に働き第二の人生を歩んでいるアラン・ドロンに、疑いをもった刑事がしつこくつきまとう。
その執拗な監視に、どんどん苛立ちがつのり、平凡でも幸せだった生活が壊されていく―
ギロチンにかけられる前の、ドロンがギャバンにみせた最後の眼差し。
ギャバンを俳優としてまた人生の大先輩として尊敬していたドロン。40近いドロンは、いわば時のスターだったが、大御所ギャバンの前だからか、最後の眼差しは少年の眼差しだった。
監督のジョゼ・ジャバンニの作品はいつも魂を揺さぶる。そして人間をありのまま映し出している。
映画の中ではドロンは大統領恩赦は却下される。
一方、この監督自身、死刑を宣告されるが、父の尽力により大統領恩赦を受けてまぬがれるという過去を持つ。
そういう過去もありこの映画をとれるのだから、魂を揺さぶらないはずが無い!
☆☆☆☆☆
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MON PERE , IL MA SAUVE LA VIE 2001年
[監督] ジョゼ・ジョヴァンニ
[出演] ブリュノ・クレメール、ヴァンサン・ルクール他
ジョゼ・ショヴァンニ監督の自伝的作品と知ってこれを見ました。
空想であるならば、静かな目立たない物語。
しかし、このストーリーは追想であるから、やはり衝撃的。
愛する人が他界したあと、『後悔と感謝』はずっと胸を支配します。
決して消化できないこの想いを監督は映画というツールを使って、素晴らしく見事に表現されました。
強盗殺人事件に関わってしまい、主犯でないものの死刑になってしまった息子を、
なんとか救い出そうと奮闘する父親の姿を描いています。
奮闘といったって、そう派手に動くわけではありません。
しかし長い時間をかけて決して諦めることなく、父親は各方面へはたらきかけます。
そんな執念のような努力を息子は知らず、母親に比べて父親は頼りがないと軽蔑すらしているんです。
きっと天国でこれをみたお父様は喜んでらっしゃるだろうなぁ。
でも、なぜこれを生きている間できなかったか、、、これは私も毎日のように父親を偲んでは考えてしまいます。
絶対見てよかったと思える映画、
映画は芸術だと思える映画です。
☆☆☆☆☆
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