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POULET AUX PRUNES 2011年

[監督] マルジャン・サトラピ、バンサン・パロノー
[出演] マチュー・アマルリックマリア・デ・メディロスイザベラ・ロッセリーニゴルシフテ・ファラハニ



天才バイオリニストは死ぬことにした。その最後の8日日間で明かされる伝説の音色の秘密とは―


師匠から譲り受けたバイオリンを激怒した妻に壊された天才音楽家は、死ぬことにしました。
さて、どのように死のうか、いろいろ考えた挙句、静かにベッドで死が訪れるのを待つことにします。
そして死んで母親の隣のお墓に埋葬されるまでの8日間、彼がベッドで回想した思い出、もしくは未来を私たちは一緒に観ることになります。

子供達が大人になった様子、これがまた偏屈者の天才バイオリニストが考える将来は、ほのぼのとした未来ではなく、とってもシュールでそして現実にあり得そうで苦笑。愛する子供であろうと、一人の人として観察しているのだろうな、この父親は。

妻との関係も描かれていきます。なぜ結婚に至ったのか、妻の夫への愛も描かれており、それがタイトルでもある『チキンのプラム煮』。美味しい手料理を食べている時だけは優しい言葉をかけてもらえた夫のことを思い出し、ベッドから出ない夫のために、一番の好物であった『チキンのプラム煮』を一生懸命作るのです。夫が偏屈であれば、この奥さんは不器用そのもの。大人はだれでも秘めた辛い感情を隠し持っているのでしょう。

そして、6日目からは叶わなかった愛、イラーヌのことを想い出すのです。


大人のための切ない恋愛物語。ただし、感情移入し辛い主人公でも面白く感動する映画になっています。多分異国情緒溢あふれるファンタジックな色合いと、絵本のような可愛らしさがあるからでしょう。

おまけ。
美しいオリエンタルな女性イラーヌを、はじめお茶の間でおなじみサヘル・ローズかと一瞬思ってしまいました。。。

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un secret 2007年

[監督] クロード・ミレール
[出演] 
セシル・ドゥ・フランスソユディヴィーヌ・サニエマチュー・アマルリックパトリック・ブリュエルジュリー・ドパルデュー


セシル・ドゥ・フランスとマチュー・アマルリックの勢いは半端無いですね!

フランソワ(マチュー・アマルリック)の父マキシムが居なくなり、その後を追い父と向き合うことがきっかけで、過去を回想していきます。

面白いのが現代シーンがモノクロで、過去の回想シーンがカラーで彩り鮮やか。なんだけど、最後の現代シーンのみカラーになります。
過去の問題となる回想の時代とは、あの忌まわしき1940年代。ヒトラーがユダヤ人を迫害していったあの時代を生きた父マキシム。彼はユダヤ人故のある秘密があったのです。

フランソワの父はスポーツ万能のマッチョ体型でいつも自信に満ち溢れている青年でした。そしてフランソワの母タニア(セシル・ドゥ・フランス)も然り、水泳の飛び込みでチャンピオンを取ったほどのスポーツウーマン。そんな両親の間に生まれたフランソワはなぜかスポーツも出来ず、身体も貧弱で、引け目からかいつしか自分には強いお兄ちゃんがいるのだと想像するようになるのです。しかし屋根裏で一体の人形を発見したことをきっかけに、その想像が実は現実と結びついてしまうのです。

深い哀しみの時代なのに、その時代を思い出すと鮮やかな彩りが湧いて出てくる。
逆に現代はその彩りを失い、十字架を背負ったまま年月だけが過ぎてきた。

秘密は必ずしも暴かれるべきものではないとは思います。
ただ、現代が色を失っているのであれば、暗い海の底で人生を過ごすよりも地上に上がり太陽の光を浴びて彩りを取り戻す術として、懺悔をこめた告白がある人には必要なのかもしれませんね。

かなりの秀作!

☆☆☆☆☆


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TOURNEE 2010年





[監督] マチュー・アマルリック
[出演] マチュー・アマルリック、ミミ・ル・ムー、キトゥン・オン・ザ・キーズ、ダーティー・マティーニ、ジュリー・アトラス・ミュズ、イーヴィ・ラヴェル、ロッキー・ルレット他


踊り子。バーレスクダンサー。といっても、妖艶でセクシーとはちょっと言いがたい。
贅肉が波打っている。垂れ下がった乳房が揺らいでいる。脂肪が踊っている。
といっても芸は一流。エンターテイナーとしては最高級!お客さんもセクシーさを求めているというより肉体的なエネルギーを味わいにきている。

ジョアキム(マチュー・アマルリック)はこのダンサーを率いるマネージャー。
以前は凄腕のプロデューサーだったが、何かの事件がきっかけで現在では業界では嫌われ者。
フランスの地方を巡業し、パリで凱旋復帰しようともくろんでいたが、それも叶わずただの落ちぶれた一人の男。そして性格は神経質、加えて父親としても最低で、どうしようもない男。

その物哀しさ漂う男と、生命力溢れるダンサー、なんともいえないドラマチックなロードムービーです。
刹那的なはかなさとか美しさとかエネルギーとか、そういうのを静かに描いている。
ふくよかな女性たちに囲まれていると、なんだか自分が小さな子供のように感じられ、まるで豊穣な海に漂っているかのようだ。

この映画で観客の男も女も湧かせるダンサー達は、みな現役のニュー・バーレスクのダンサー。
じつはビビとボボのフランス語の生徒さんもダンサーで、彼女達と友達だとか!凄いですね!頑張って欲しいです!


☆☆☆☆


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