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Riens du tout 1992年

[監督] セドリック・クラピッシュ
[出演] ファブリス・ルキーニ、ジャン=ピエール・ダルッサン、ピエール=オリヴィエ・モルナス、ナタリー・リシャール、オリヴィエ・ブロ-シュ、マイテ・ナニール

セドリック・クラビッシュ監督の長編デビュー作品です。
1年の約束で、デパート“グランド・ギャルリー”の経営立て直しを命じられた新社長ルプチを演じるのが、私のご贔屓ファブリス・ルキーニ。
まずはやる気の無い社員を一致団結して奮い立たせるため、新社長は色々な風変わりな企画を打ち出します。笑顔研修?マラソン?キャンプ?でもなんやかんや言いながら、社員達は一応参加して取り組んでいる姿がフランス人っぽいなーと思ったり。

大爆笑!とまではいかないのですが、やはりファブリス・ルキーニの微妙な言動は私にはツボでして、はりきって百貨店経営を立て直すべく熱く経営理念や思想をセミナーで語る姿が、滑稽すぎです。でも、あんな人本当に身近に絶対に一人はいるので、上手いなーと思います。

百貨店の撮り方もアッパレ!小さい頃に百貨店に行った時のあの何でもあるワクワク感が、この映画からも味わえます。
というのも、多分、撮り方が雑欄としていて、それがまた効いているのです。
一回のカメラワークで次々と売り場の様子が映し出され、横だけでなく上下も吹き抜けを利用して、同時にいろんな場面で起こっている事をごったくたにして観客が見れる手法。

残念ながらこの百貨店は今はもう潰れてしまって無いそうです。

☆☆☆





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Ma part du gâteau  2011年



[監督] セドリック・クラピッシュ
[出演] カリン・ヴィアール、ジル・ルルーシュ、オードリー・ラミー 、ジャン=ピエール・マルタンス


『PARIS-パリ-』『スパニッシュ・アパートメント』のセドリック・クラピッシュ監督作品。観る前から一筋縄ではいかないだろうと覚悟していましたが、やっぱり人生ってこんな感じという中途半端なところで終わります。映画ではなく、普通の現実を撮っているのだけれど、それがなんか愛おしい人生になってしまってるんだなー。

タイトルは、直訳すると、「私の取り分!」
ケーキ丸々を欲しいと言ってるわけでもなく、均等に割った1カットをきちんと欲しいだけ。
人生も、大きく望んでいるわけでもなく、真面目に地道に生きているんだから、その分の堅実な幸せの取り分くらい与えられても良いはず。
なのに、いきなり20年も真面目に働いてた会社をリストラされる。女手一つで働いて育ててきたのに、これからどうやって生きていけば良いのか。
自殺未遂をして助かってみたものの、とくになんら待遇がかわるわけでもない。

パリに出て、家政婦の仕事にありつくが、そこの雇い主は株トレーダー。
単に数字をみて電話一本で株を売ったり買ったりするだけで、大金持ちの暮らしっぷり。
性格も良いとはいえず、子育ても真面目にしているとは言えず、人間としてはどうしようもない人なのに、なぜこんなに彼のケーキの取り分はデカイんだ。

失業率10%のフランスが抱える社会問題を背景にしながらも、幸せの基準を考えさせられる映画。
そして、決して世でいうハッピーエンドは待っていなくても、スーパーで売っているケーキの1ピースぐらいは既にもう手に入れている。十分ではないけれど、生きてはいける。それで笑顔。


※この作品、TSUTAYAだけしかレンタルできないらしい。ほんまにTSUTAYAがどんどん嫌いになっていきます!

☆☆☆



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PEUT-ETRE 1999年
[監督] セドリック・クラピッシュ
[出演] ロマン・デュリス、ジャン=ポール・ベルモンド、ジェラルディン・ペラス、ジュリー・ドバルデュー他、

バック・トゥ・ザ・フューチャーの現代版とでもいいましょうか、
未来に迷い込んでしまい、
自分の子供に「消えかかってるんだ。僕をちゃんと産んで!」と言われ、
未来の子が父を説得するというお話。

ストーリーはどうってことないけれど、
面白いのは、未来の描き方。
70年後のフランスは砂漠なんです!

しかし、男って、そんなにパパになるのが嫌なのかしら。
子供を持っても良い時期というものは、待ってたら一生現れず、
親の自覚なんて、子供ができてから形成されていくものなんじゃないかなー
と。
これは、監督なりの少子化対策映画かな?


映画ファンとしては、たまらない演出もあちらこちらに。
その一つとして、「気狂いピエロ」のポスターが壁にかかっているのを発見!
この映画では、ジャン=ポール・ベルモンドはもちろんかなりのおっさん役。しかし貫禄がある。
その彼の若かりし頃のポスターが、壁にかかってるのです。
粋!




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