La Rafle 2010年
[監督] ローズ・ボッシュ
[出演] メラニー・ロラン、ジャン・レノ、ガッド・エルマレ他
ヴェル・ディヴ収容所の映像が圧巻だった。
ヴェル・ディヴ冬季競輪場である。そこに一斉検挙されたユダヤ人1万3000人のうち、8千人が収容されたのです。そして5日間、飲み食いなしの状態。普段なら観客席のはずの場所に、ぎゅうぎゅうに詰めて座らされている人たちの図、これは本当に起こった事だとおもうと、言葉もでない。
収容された子供達は、何も分からず中には遊びまわってる子もいて、「自転車はいつくるの?」と無邪気に聞く。
当時11歳で奇跡的に逃げ出せた少年ジョセフ・ヴァイスマンは、現在80歳。
なんとこの日本公開に合わせて、2011年7月に来日されました。
「父は人権の国、自由思想と哲学の国フランスを篤く信頼していた。むしろ、子供たちが黄色い星(ユダヤ人である印)を隠さないように注意していた。隠すことで官憲に暴力を受けたり、逮捕されたりしないようにと」語ったジョセフ・ヴァイスマン。
星の印はつけることになっても、一斉検挙への恐れは家の中では話題にならなかったという。
それだけに、想像もしていなかった一斉検挙が行われた時のショックは、計り知れない。
信頼していた国家に裏切られるのである。
特筆すべなのは、こういったナチ占領下におかれた中でも、ユダヤ人を守るために奮闘する市民もかなり居たということ。
もちろん、もともとユダヤ人を嫌悪していた市民もおり、「これでやっかい払いできる」と思っていた人もいる。この両者がきちんと映画には描かれている。
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