AVRIL 2006年
[監督] ジェラール・ユスターシュ=マチュー
[出演] ソフィー・カントン、ミュウ=ミュウ、ニコラ・デュヴォシェル、クレマン・シボニー、リショー・ヴァル他:
ここでの孤独と静寂が好きなんです。
全てから守られてる。でもバラだって水を求めるのでは?
赤ん坊の時に修道院に捨てられ、それから一歩も外に出ずに修道院で暮らしていたアヴリル。
生き別れになった双子の兄を探すために、修道女になるための最後の儀式から抜け出し、外の世界に飛び出していく。
こんなに爽やかで清清しい映画はあまりない。
私のぼんやりと頭にあった夢を映像化してくれたこの映画、ピュアな自分がひょっこり湧いてでてきました。
何しろ風景が美しい。南フランスは本来リゾート地なんかじゃなくて、こういった人気の無い海と草原と空に囲まれた土地なんだ。
裸で海に入るシーンがあったけれど、ほんと自然と一体化して神々しかった。
服とか余計なものは取っ払って、大地に寝転ぶ。すると私の中にあって今まで目覚めていなかったものが光を浴びてくる。
お兄さんも、その愛人も、そして好きになった男性も全員が素晴らしく優しくて良い人で、こんな人たちに囲まれてのんびり過ごせたら、夢の世界だな。
青春時代の蒼い部分だけを切り取って映画にしたものが、この作品です。
☆☆☆☆☆
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