Un Coeur en Hiver 1992年
[監督] クロード・ソーテ
[出演] エマニュエル・ベアール、ダニエル・オートゥイユ、アンドレ・デュソリエ他:
恋愛を賛美する姿勢であっても、自らがその渦の中に入るのを好まず、あくまで傍観者でいることを好む男性は確かにいる。
そして、自分が好きだと思ったら、相手の行動や視線を自分にとって良い解釈をし、彼に愛されているけれど私に愛を告白しないのは、ただ臆病なだけかまだはっきり気づいていないだけ、と思いこんでしまう女性も確かにいる。
情熱的なのは本来女性であって、日本人女性がどれだけおしとやかでおとなしいと言われても、胸の中は真っ赤に燃えているのである。
男性は本来愛にはクールで、実は恋とはその人を自分のものにすることで、愛はただ眺めているだけで満足なのかもしれない。
べアールは才能あるバイオリニスト。
こういった芸術肌の演技はとても彼女にふさわしい。
そしてあんなに美貌をもちながら、男性を翻弄される役より、ぱっとしない男性にふりまわされる悲劇的な女性の役の方が、ぴったりくる。
彼女の代表作の3本指には入るんじゃないでしょうか。
☆☆☆☆☆
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