この愛のために撃て

投稿者 Yumeka Roche 2011年8月18日木曜日

À bout portant  2010年

[監督] フレッド・カヴァイエ
[出演] ジル・ルルーシュ、エレナ・アナヤ、ロシュディ・ゼム、ジェラール・ランヴァン

患者が何者かにより呼吸器を止められ、あやうく命を落とすところを、看護助手である主人公サミュエルが間一髪の対処で救ってしまったことから、事件は始まる。

「今から3時間以内にお前が勤める病院から警察の監視下にある男を連れ出せ。さもなければ妻を殺す」

ある男とは、昨日命を救った患者のことであり、彼は指名手配中の強盗殺人犯であることが分かる。
それでも妻を救うために、必死で犯人の要求に従うが、それゆえ警察からも追われる破目に。

サミュエルは、ただの看護助手である。
襲われると弱いし、銃もなかなか上手く使いこなせない。
そこが観ていて一緒に応援したくなるんです。結構あっけなく捕まるし。あれで強かったら現実味ないもんね。
また、部外者が警察に入り込むための策が、なるほど!でこれも現実離れしていない。

パリのオペラあたりの街や地下鉄を走り回るシーンは、パリをよく知っている方は見たことのある景色ばかりで面白いと思います。
きっと撮影大変だっただろうなー

中だるみもなく、85分があっという間に過ぎた映画です。
こういった警察内部の汚職は、大なり小なり実はほんとうにあるんだろうな。
そんなことを知ると、やっぱり主人公みたいに何かあっても警察に通報せずに自分でやろうとする気持ちがわかる。

しっかし、主人公よりも、ジェラール・ランヴァンの迫力勝ちですな!

☆☆☆☆

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