ルルドの泉で

投稿者 Yumeka Roche 2013年2月19日火曜日

LOURDES  2011年


[監督] ジェシカ・ハウスナー
[出演] シルヴィー・テステューレア・セイドゥ、他


首から下が動かない、多発性硬化症といった障害を抱えたクリスティーヌ。
自分の意思ではまったく指一本でさえ動かせない。
でも、頭は至って健康。今時の若い女性で、特に信仰心のためこのルルドに来たわけでもなく、単に観光が好きだから。
四肢麻痺でも受け入れてくれる場所はこういうところしかないから、といった理由でアチコチ巡礼をしています。

そしてこのルルドの奇跡の恩恵をなぜか彼女だけが受けてしまって、
突然歩けるようになります。

はじめは、周りも拍手で喜びますが、
次第に、「なんであの娘だけ」「そんな信心深くないのに」「それやったらあの子の方が熱心に毎年来ている」という妬みや嫉妬。
祝福しているのだけれども、どのように彼女を扱ったらよいのか分からぬ、へんな距離感。
でも「ベスト巡礼賞」とかいうわけの分からんものは受賞する。
もちろん彼女は単純に「歩けるようになってラッキー!」てな具合。本当は観光目的でお気楽な気持ちで来たのに、そんなことは口が裂けても言えません。

しかし周りはもやもや、納得いかない。
でもそれを、あからさまにして声をあげると、自分の信仰心が疑われる。奇跡を信じないと、神を信じないとあかんもんね。

なんで今まで人生を信仰にささげてきた罪の無い人が、突然重体な危篤状態に陥るの??
なんでもっと状態がひどくて苦しんでいる人がいるのに、この人が救われるの??
信仰の強さが、奇跡を呼び起こすんじゃないの??
病気は神の与えた試練というけれど、なぜそんな試練を自分にだけ与えられるの??
神の救済って結局精神的なものではなく、肉体的なものなんじゃないの??
巡礼って意味あるの?信仰って意味あるの??

お題目はよい映画なんだけれども、観る人を選ぶのがもったいない。うまく製作すればなー。全体的にゆるいので、途中で挫折する人もいるかも。
でも、ルルドの巡礼地は初めて観たので、それは圧巻でした!





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