いずれ絶望という名の闇

投稿者 Yumeka Roche 2013年3月28日木曜日


Diamant 13  2009年



[監督] ジル・ベア
[出演] ジェラール・ドパルデュー、アーシア・アルジェント、オリヴィエ・マルシャル


ロシア人のドパルデューがやってきましたよ!!(笑)

「やがて復讐という名の雨」「あるいは裏切りという名の犬」に続き、「いずれ絶望という名の闇」。
もーどの映画がどれなのか分からんようになってきます。

そして今回のこの映画をこう評している人がいます。
「名作の皮を借りた駄作」
・・・う、うまいっ!

あるいは裏切りという名の犬」は本当に傑作でした。
なので期待値がかなり上がっていたわけですよ。このタイトルとこのポスターですもん。
灰色のパリ、哀愁漂うフレンチルノアール。
しかし今回の「絶望という名の~」はなんか惜しい。しまりが無い。なんか本編の闇がどこかよう分からんのです。

全然関係のないジェラール・ドパルデューの更なる巨体が気になって気になって。
見てるこっちが息切れするもんだから、邪念が入って全然集中出来ん。
警察官は機敏でなければ行かんのとちゃうん?

不祥事を起こしたドパルデューが、夜勤に配属される。せくせくと下っ端の仕事をしているわけですが、なんかあの貫禄なので、おかしいし、実際誰もドパルデューをこきなんて使われへんと思うけど。(まあいいか)
そして、麻薬捜査官のオリヴィエ・マルシャルが、おいしい儲け話を持ってくる。
「聞かなかったことにする」といって断った後日、オリヴィエ・マルシャルは死体となって見つかります。

一方、内部監査でオリヴィエ・マルシャルは麻薬王との癒着が疑われており、友人であるドパルデューは捜査を頼まれるんですが、即座に断り、ドパルデューは一人で真相を暴くべく独自の調査に乗り出すのです。

絶望を語らせるのならば、オリヴィエ・マルシャルが主人公で彼の心描写を深くしたほうが、深みのある作品になったと思います。ちょっと残念。
なんとなく話は続くのだけれども、ちょくちょく挟み込まれる小話が本編になんら関係もなさそうだし、私は中だるみしまくりました。


☆☆☆



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