ネネットとボニ

投稿者 Yumeka Roche 2008年2月28日木曜日

NENETTE TE BONI 1996年

[監督] クレール・ドニ
[出演] グレゴワール・コラン、アリス・ウーリ、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、ヴィンセント・ギャロ他



これ 嗅いで

どう思う?

―さあ

肌の匂いよ

ある記事を読んでから、香水はつけないの


主人公の、パン屋の奥さんに抱く、性的妄想の描写はすばらしいと思った。
独り言をつぶやいているのも怪しいけれど、
ピザ生地をこねくり回して、キスをするシーンには、
少年だから許される気持ち悪さと純粋さとのキワキワ部分が描写されていました。

が、その他は、
ウーム…

ギャロが出てるのだって、
監督がただギャロファンだとしか思えない!

すごく監督の意思とかスタンスを詰め込んだ作品で、
編集もスタイリッシュに削ぎ落としている。

しかし、なんだか昔の青春文学史の小説を、書棚の奥から取り出してきて、
読見終わった後のような疲労感と同じようなものが、
この映画にはありました。

だから、なんだか埃っぽく、かび臭く、
古い映画のように感じるんです。
1996年作なのに、もっと前のような。

パン屋の奥さん役のヴァレリア・ブルーニ=テデスキだけは、言うことなし!!




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