LA GLOIRE DE MON PERE 1990年
[監督] イヴ・ロベール
[出演] フィリップ・コーベール、ナタリー・ルーセル、ジュリアン・シアマーカ、ジョリ・モリナス、他
舞台は二十世紀初頭のフランス。マルセルが9歳の夏休み、プロヴァンスで過ごした数週間を描いた物語です。
そして、フランス語のタイトル「父の栄光」から見て分かるように、マルセルからみた父親の存在に焦点が当てられ、それと同時にマルセルの成長過程が見て取れる映画です。
子供から見た大人とはこんな感じだったなぁ。
父親はどの大人よりも立派で、母親はいつまでだっても少女の気分で。
そして、いつしか大人の嘘や、父親への失望を知ることで、一歩一歩子供から大人へ成長していくプロセスとなる。
これを観た人は小学校の夏休みを思い出すでしょう。
夏休みは永遠に続くもののように長く、毎日何をするか胸をワクワクしながら外に飛び出した日々。
もちろん永遠ではなく終わりが訪れ、蝉の声が秋の虫の音色に代わる頃、なんだか胸が苦しくて泣きたいような気持ちになる。
マルセル一家のような幸せで理想的な家族が失われつつある現代、愛情に満ち溢た家族のワンシーンを一緒に観るだけでこちらも幸福感に包まれていきます。
豪華な夕食ではないがお母さんが作ってくれた手作りのパイ、不便で何もないところだが自然に囲まれている家、いつも一緒に過ごすのは家族と一人の親友だけの世界。
贅沢ではないものを、憧れてしまうな。
☆☆☆☆
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